今でこそ、お客様も少しずつ増え、ここのたまごがおいしいとわざわざ遠方から買いに来ていただくお客様もいらっしゃるようになりましたが、主人(社長)が継いだころは今の3倍ほどの鶏を飼育していましたが、直接お客様に販売していたのはわずかで、そのほとんどを飼料やさんに市場価格で渡していました。(が、このころからの常連さん もいらっしゃって本当にありがたいです!)

このころは、お客様に求められるたまごって何だろう。おいしいたまごって、安全安心で・・・悩みながらの養鶏でした。(今も試行錯誤ではありますが・・・)

今から15年ほど前、そんな悩みを抱えていた時に出会ったのがフランスの養鶏とその考え方でした。「鶏の健康が人の健康につながる」という言葉を聞いたとき、 パッと目の前が開けた感じがしたのを今でも覚えています。

自分たちが目指す養鶏がはっきり見えました。 おいしいたまごにするためにはえさ、環境、水・・・と考えていたのですが、鶏を健康に育てることが最大の目的で、おいしいたまごを作ることが目的ではないのです。

人のための養鶏ではなくて、にわとりのための養鶏でないといけない、そう考えてにわとりを見ていると、今まで気づかなかったことに気づかされました。

にわとりの体の仕組みをもっと勉強しないといけないし、にわとりの行動の特徴も知らないといけない、にわとりについてもっともっと知ることが本当に大事だということがわかりました。(夜中の鶏舎に行って鶏を観察したこともあるそうです!)

それを踏まえてえさを考え、与え方を考えます。にわとりさんたちが心地よい環境を整えるために、日々の温度、湿度、天気を確認するだけでなく、感覚でも今日の気候だとにわとりがどう感じているかを理解できるぐらいにならないといけないのです。

話ができないにわとりさんたちと同じ感覚になることで、風をどれくらい送ってあげるのか、カーテンをどれだけ開けてあげるのか、えさの量はこれくらいだなと細かく調整します。

そんな風ににわとりによりそって育てていると、ちゃんといいたまご、おいしいたまごを産んでくれるのです。 えさのこだわり方も昔とは変わって、 いいたまごのためではなくにわとりの健康を考えて選択するようになりました。

オメガの飼料もそうです。人と一緒でにわとりも健康のためにはオメガ3脂肪酸が必要です。しかも、食物連鎖で考えると、にわとりはその油を植物からとっていたのです。

「かぐや姫たまご」は魚粉などを素にしているので、動物性脂肪がどうしても含まれます。オメガたまごは油の素を全部亜麻種子にしています。

にわとりの体の仕組みから本来食べていた完全な植物性の飼料にしているのです。なのでオメガたまごは臭みがなく味わいも良くたまごかけご飯にはピッタリのたまごなのです。

にわとりの健康を追求したたまごです。しかもオメガ3脂肪酸が多く含まれるので、 食べた人も健康になります。

最近は「アニマルウェルフェア」を国も進めていてメディアでも取り上げられることが増えました。いろいろ考え方はあると思いますが、私たち生産者はにわとりを育てている者の責任として健康に育ててあげることが一番のにわとりさんたちの幸せにつながると思います。

そしてそのたまごが多くの人を健康で幸せにすることができたら、にわとりたちも私たちもこんな幸せなことはありません。 おがたエッグファームのお客様と話していると、私たちと同じように愛情もってにわとりのことを見ていただいているのを感じます。

お客様というより、一緒に育ててくれている仲間のような 気持になることがあります。幸せなにわとりさんたちです。

辻久保の自動販売機移動しました

辻久保の自動販売機は、諸事情で9月末に移転をしています。移転先は辻久保交差点をそのまま大津方面へ直進、 次の信号を右に曲がったところ「みどり館」の手前です。今 まで同様ご利用いただきますようお願いします。

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農場日々のこと

以前バイクの免許を取ったことをお知らせしました。安全運転で楽しみます! と言っていましたが早々に骨折しちゃいました。(トホホ)

足の小指の下の方です。もうすぐ完治します。骨折は、これから気をつけてバイクに乗るようにと神様からのプレゼントと思って、まずはしっかり練習をします!

そしてツーリングデビューします!

※「農場日々のこと」と言いながらいつも自分のことですみません!